え・・・?





人ごみに消えていく臣の背中をただ見つめた。
消えた手の温もりを探すように手を伸ばす。




臣・・・?





臣は迷わずみゆさんを追いかけた。
みゆさんと、臣は知り合いだったの?



ただの知り合いって感じじゃなかった。




だって、臣は興味のない人には冷たい人。





同級生に対してもそうだった。





でも、みゆさんは違うの?






なんで・・・?
そんな話、聞いてない。
なんで教えてくれなかったの?