花火大会の会場につくと、人で溢れかえっている。
はぐれないようにしっかりと手を繋ぎ歩いて行く。
「結芽ちゃん、リンゴ飴食べよう!」
「うん」
楽しそうな臣に連れられ、私も気分が上がっていく。
不思議、臣といるとどんなことでも楽しいと思える。
こんな人ごみも、全く苦じゃないの。
「いろいろ食べたいから半分こね」
「半分こ・・・」
なんか恥ずかしくて頬を染める。
臣は気にしていない様子でリンゴ飴を頬張った。
そして私に差し出されたそれを、私も口に含む。
「お、いし」
「ね」
無邪気に向けられた笑顔。
私もつられて笑顔になる。
その時、大きな音とともに夜空に大きな花火が打ち上げられた。


