「もうすぐ夏休みだね」
「うん。結芽ちゃん、行きたい所ある?」
「んー、あ、お祭り行きたい」
「いいね、いこう。夏祭り!」
手を繋いで帰る帰り道。
手から伝わる臣の温もりが心地いい。
「結芽ちゃんの浴衣姿、楽しみ」
「え。浴衣?」
「え、着ないの?」
「き、着る・・・」
臣が、着てほしいなら。
なんて考えてる時点で、きっと私はもう・・・。
でも、今更。
今更、臣に気持ちを伝えるなんて恥ずかしくてできない。
「臣は、なに着るの?」
「え?んー、僕も甚平とか着ようかな」
「臣似合いそうだね」
想像してみる。
うん、きっと似合う。


