「じゃあ、また朝迎えに来るからね」

「遠回りじゃん。学校で会えたらいいよ?」





家の側まで送ってもらって、別れ際。
毎日遠回りしてきてもらうのは申し訳ないからそう言った。



「結芽ちゃん、放っておいたらフラフラどっか行っちゃいそうだもん」

「行かないよっ」

「そうじゃなくて、僕が少しでも結芽ちゃんといたいから。だからいいんだ」

「・・・そう?」

「そうなの」





なんか、臣の可愛さに拍車がかかっているんだけど。
可愛すぎてキュンキュンしちゃう。





「また、可愛いとか思ってるでしょ」

「え、なんでわかったの!?」

「顔に書いてある!もう!可愛いとか言われたって嬉しくないし!」

「褒め言葉なのに!」




ものすごく、ほめ言葉のつもりなのに。
そりゃあ、男の子に可愛いってどうかとは思うけど。
臣は、そういうの嬉しいもんかと・・・。