「ほら、行くよ。イルカショー始まっちゃう」

「う、ん」




私の手を引き歩き出した臣について歩き出す。
なんだ、ヤキモチか・・・。


あれ、なんだろう。




ものすごく、嬉しい。





そして、臣が可愛い。





「臣、可愛い」

「っ、ちょっと!僕の話聞いてた?」

「き、聞いてた!これからはちゃんと気を付けるから」




コロコロと変わる臣の表情が、とても愛おしいと思う。
子どもっぽかったり、男らしかったり、つかめない臣だけど。



きっとどれも本当の臣で。





「はー、もう。先が思いやられるよ」