「やっと、結芽ちゃんと恋人同士になれたんだもん」

「あの、でも、まだ私・・・」

「わかってるよ。これから徐々に好きになってもらうから、覚悟しといて」





今までと、大して変りのない関係のように思える。
でも、臣の中では少し違うみたいで。



まぁいいかと歩き出した。




「今週の日曜日、結芽ちゃん空いてる?」

「・・・暇だけど」

「デートしよう、デート」

「デート・・・」





キラキラと瞳を輝かせながらそういう臣。
付き合うということは、デートをするってことか・・・。

でも、まぁ、臣にはいろいろ迷惑もかけたし。



「いいよ」

「やった!じゃあ、11時にあの公園ね!」

「わかった」





少しずつ、私の気持ちも変わっていくといい。