「落ち着いた?」

「・・・ごめん」

「ううん。はい、ミルクティー」




臣の部屋に通されて、渡されたカップ。
泣き腫らした目で臣を見上げ恥ずかしくてすぐに反らした。




「頑張ったね」

「え・・・?」

「先生と、なんかあったんでしょ?」





いつになく大人びた顔で。
見透かすようにそう言った臣が、なんだか男らしく見えてドギマギする。



年下なのに、時々それを忘れてしまいそうになる。




「告白して、さよならしてきた」




泣いてすっきりしたのか、すんなりとそう報告できた。
臣は、受け入れてくれるような気がしたから。
臣はにっこりと笑うと、私の頭を乱暴に撫でる。



「わ」

「えらい、えらい!」