「彼氏なんて、いない」 胸が、鼓動が跳ねる。 カラカラと喉が渇いて。 鼓動が耳に、煩い。 「春兄が、好き・・・。ずっと、春兄が好きだった・・・」 最期の時が、近づく。 「春兄は家族みたいに思ってくれてたけど・・・。私は、春兄の事家族だなんて思ったことないよ・・・。私にとって春兄は、いつでも一人の男の人だった」 笑った顔も。 怒った顔も。 悲しそうに歪む顔も。 全部、大好きだったの。 「大好き、だったよ・・・」