私みたいな足かせがいたら春兄はいつまでたっても安心できない。 それは、わかるから。 みゆさんの気持ちも、わかるから。 でも、最後に悪あがきをさせて。 初恋なの。 初めて、本当に心から好きになった人なの。 このまま消したくない。 「結芽!」 私の姿を見つけると、待っていないで駆け寄ってくれる春兄が好き。 決まって私の好きなミルクティーを買ってきてくれている優しい春兄が好き。 「ありがとう」 「ん」 春兄の、落としたように笑う顔が、好き。 「結芽、座るか」 「うん」