私が傷つくべきじゃない。
そんなことはわかっているのに。



どうしてこんなに胸が痛いんだろう。





「結芽、いったいどういう事!?」




お昼。
もちろん臣は私のところになんか来なくて、志保と二人で屋上で食べる。
志保は、私に詰め寄り真相を尋ねた。




「・・・私が言ったのよ。もう、さよならだって」

「なんでそんなこと!」

「その方が、臣にとってもいいと思ったから」




そうやって自分にも言い聞かせる。




「私は、やっぱり春兄が好きで、忘れるなんてできない。そんな私に振り回されるよりも、忘れて他の人を好きになってくれた方がいいでしょ」

「そんな・・・。でも、先生には・・・」

「わかってる。だから、もう春兄とも、先生と生徒の関係になる。それで、いいの。春兄にだって迷惑かけたくないから」