「あ、ゆーめさん!おはよう!」



次の日、彼はまたしてもそこにいた。
なぜ。



「いい加減にして!」

「なんで?結芽さん、冷たい」

「当たり前でしょ!私とあんたは他人なの。他人!百歩譲って顔見知り程度なの!」

「えー、だって僕たち」

「それは、言うな!」



ギロリときつくにらむと唇を膨らませて黙った。
ふて腐れた顔、なんかかわ・・・、って私、なに考えてるの!




「ていうか、なんで私の名前」

「え、秘密―」

「・・・聞いたあたしがバカでした」



ああ、もうムシムシ。
こんな奴を構ってたらきりがない。




「結芽さん。ねー、結芽さーん」




ええい、うっとおしい!




「あたしにかま・・・」

「こらあそー!」