「久しぶりだな」



先輩は外の景色を眺めながら、そう呟いた


「お久しぶりです」


私は小さな声で返す




「ここ田舎で道迷いやすいんだからもう一人で来るんじゃねーぞ」



「…」



先輩が私を心配してくれてることは分かってる。


けど、もう先輩、私と会いたくないのかな?



とも考えてしまうんだ。


私本当めんどくさい女だ




少しの間続いた沈黙を破ったのは先輩

「七瀬、最近会えなくてごめんな」




真剣な目で私を捉えてそう言った。


…また好きって気持ちが溢れてきちゃうよ。




「はい。」



先輩は私のことこんなに好きじゃないのに、私だけばっか先輩にどきどきしてる。





先輩は本当に私のこと好き…?