あ、早川先輩みっけー







「はーやーかーわーせんぱーい!!」



「わあ


いきなりどうしたんだよ、七瀬」






私、相川七瀬は屋上で本を読んでいる早川先輩に抱きつく。



早川先輩は私の大好きな彼氏。




一つ年上で




私は高校二年生、先輩は高校三年生だから、後一ヶ月後に大学へ行ってしまう





つまり、毎日学校で会えなくなってしまう…




私は子供っぽいけど、早川先輩はかっこいいから、大学に行って新しい彼女ができてしまうんじゃないかと心配。






もう一つ心配なことがある






「ねえ、先輩。




私のこと好きですか?」







「それはどうだろな」






いつもこうやって、私のこと好きだって言ってくれない