『キャー!!竜輝君ー!!』






あぁ゛ーもう!集中できねぇ・・








「竜輝、いつものやれよ!」








浩太からボールを渡される。











「おう。」










—腕を大きく伸ばして・・—












—思いっ切り・・・















"ジャンプ!"













「オラァー!」












ダンッ!
















ピー・・











「試合終了!」








58対57・・・













俺等の勝ち・・・。















ワァー!!!!










「竜輝ー!」








ドサッ!













「やっぱお前最高だわ!さすが我が校の英雄っ☆」











浩太は俺に乗っかりながら語りだす。


















ってか、











「重い。」












へへっ;っと浩太は笑いながら監督のところへ走っていった。
















浩太の後ろ姿は大きくてどこか寂しそうだった。
















「馬場!お前も来い!」














会場から出ようとした俺を監督は見逃さなかった;














「へーい。」










皆の輪に近づくにつれ、泣き声が聞こえてくる。