奏人は最後の最後まで温かい。 夕日がさしすオレンジの廊下には奏人の泣き声が響いた。 「ありがとう。奏人。」 「でも家隣なんだし付き合う前に戻るってだけだよね。」 「そうだよね」 「僕が美結奈を好きなことは変わらないけどね。」