7月21日。 私は熱いアスファルトの地面を学校指定の白のスニーカーで歩いてる。 真昼のせいで、太陽は照り付け、気温が徐々に上がっている。 「暑いなぁ……」 私は言葉を漏らす。たった一言。 今日は学校の補習。 頭が悪い私には慣れてること。毎年恒例ってやつかな。 「リカー!」 「……あ、咲良」 私の真正面から走ってくる友達の咲良。 趣味とか会話が合って、仲良くなった。