入学式も直前に迫った春のある日。
私は桜並木を見ながら歩いていた。
まだ、蕾の桜。満開の桜。散ってしまった桜。
沢山の桜が私の瞳に写っては過ぎていった。
今年から伊織学園に入学する、私こと夏之麗華。
伊織学園はここの集落…というか、地域、都市全体の1番大きな学校。
いわば、お嬢さま学校ってヤツなんだ。
私みたいな凡人がこんな所に通うことになったのは数ヶ月前に決まっていた(らしい)
小さい頃から父は政治家、母は弁護士とい
う家庭で育った私。
ちなみに、祖母と祖父は医者だ。
医者でも弁護士でも政治家でも。
好きな職業についていいんだ、なんて言われたっけ。
いや、3つ4つなんだけどね。
兄は医者について、姉はオランダに行っている。
私には妹が2人、弟が1人いる。だから、
全部合わせて9人家族。
今日の朝だって四時におきている。家族全員のお弁当やらなんやら。
洗濯、朝ご飯、お弁当、掃除…やることは沢山だ。
それに加えて自分の身支度とか…。
家の親は鬼らしい。
別に、苦痛ではないから大丈夫なんだけど、ふっと友達が両親の話をすると悲しくなるのが悲しいけど。
それ以外に不便ないから、別に困っていない。
…………………………ドンっ。
「…うわっ!」
「え?あ゛!?」
…………………………ドッシーン。
私は男の子の上に多いかぶさった。
ヤバイ、私…っ!重いのに!
「ご、ごめんなさ…」
「ごめんっ!!」
「えっ、」
その男の子は私に向かってガバァッと頭を下げた。凄い勢いで。
思わずポカンとする私を置き去りにブツブツ独り言をいい始めた。
「……ソッ…あ……な」
怖い顔でブツブツ…どうしたんだろう。
私はヒョイっと顔をのぞき込む。
「あ…あの…?」
「あーっ!ごめんな!さっきは!」
「あ、いや。こちらこそです…」
男の子は一瞬キョトンとしてケラケラ笑い始めた。
「おっもしれー!www」
えっ!?えっ?嘘でしょ…?
私はふと頭に手を当てる。何かが私の指に、一瞬だけ触れた。
「…?」
私は不思議に思ってそれを取る。
「………あ゛」
私の手に触れて、彼を爆笑させた犯人。
「っひー!おもしれぇ!!」
今だに笑ってるし。
それは、「桜の枝」だった。
折れた衝撃で折れてしまったのだろうか、蕾があった。
そして、それは無残にも私の頭に突き刺さっていたらしい。
「ごめんなさい…」
「え、いや?いいよ!!」
お前にじゃねぇよ。なーんて。
なんて気が合わない男だろう。私はソイツをキッと睨んでその場を後にした。
桜が、傷ついた。
まだ、咲いてもいない夢がある蕾を。
折っちゃった。もうこの子は咲かない。
まるで私みたいに、咲く前に折られちゃったんだね。ごめんね。
アイツのせい…じゃないから。私のせいでもあるから。
ゴメンね、ゴメンね。
幸せになれたのに、私のせいで。
私は折れてしまった桜を右手に教室へ全速力で、走り出した。
私は桜並木を見ながら歩いていた。
まだ、蕾の桜。満開の桜。散ってしまった桜。
沢山の桜が私の瞳に写っては過ぎていった。
今年から伊織学園に入学する、私こと夏之麗華。
伊織学園はここの集落…というか、地域、都市全体の1番大きな学校。
いわば、お嬢さま学校ってヤツなんだ。
私みたいな凡人がこんな所に通うことになったのは数ヶ月前に決まっていた(らしい)
小さい頃から父は政治家、母は弁護士とい
う家庭で育った私。
ちなみに、祖母と祖父は医者だ。
医者でも弁護士でも政治家でも。
好きな職業についていいんだ、なんて言われたっけ。
いや、3つ4つなんだけどね。
兄は医者について、姉はオランダに行っている。
私には妹が2人、弟が1人いる。だから、
全部合わせて9人家族。
今日の朝だって四時におきている。家族全員のお弁当やらなんやら。
洗濯、朝ご飯、お弁当、掃除…やることは沢山だ。
それに加えて自分の身支度とか…。
家の親は鬼らしい。
別に、苦痛ではないから大丈夫なんだけど、ふっと友達が両親の話をすると悲しくなるのが悲しいけど。
それ以外に不便ないから、別に困っていない。
…………………………ドンっ。
「…うわっ!」
「え?あ゛!?」
…………………………ドッシーン。
私は男の子の上に多いかぶさった。
ヤバイ、私…っ!重いのに!
「ご、ごめんなさ…」
「ごめんっ!!」
「えっ、」
その男の子は私に向かってガバァッと頭を下げた。凄い勢いで。
思わずポカンとする私を置き去りにブツブツ独り言をいい始めた。
「……ソッ…あ……な」
怖い顔でブツブツ…どうしたんだろう。
私はヒョイっと顔をのぞき込む。
「あ…あの…?」
「あーっ!ごめんな!さっきは!」
「あ、いや。こちらこそです…」
男の子は一瞬キョトンとしてケラケラ笑い始めた。
「おっもしれー!www」
えっ!?えっ?嘘でしょ…?
私はふと頭に手を当てる。何かが私の指に、一瞬だけ触れた。
「…?」
私は不思議に思ってそれを取る。
「………あ゛」
私の手に触れて、彼を爆笑させた犯人。
「っひー!おもしれぇ!!」
今だに笑ってるし。
それは、「桜の枝」だった。
折れた衝撃で折れてしまったのだろうか、蕾があった。
そして、それは無残にも私の頭に突き刺さっていたらしい。
「ごめんなさい…」
「え、いや?いいよ!!」
お前にじゃねぇよ。なーんて。
なんて気が合わない男だろう。私はソイツをキッと睨んでその場を後にした。
桜が、傷ついた。
まだ、咲いてもいない夢がある蕾を。
折っちゃった。もうこの子は咲かない。
まるで私みたいに、咲く前に折られちゃったんだね。ごめんね。
アイツのせい…じゃないから。私のせいでもあるから。
ゴメンね、ゴメンね。
幸せになれたのに、私のせいで。
私は折れてしまった桜を右手に教室へ全速力で、走り出した。

