あたしは建物のガラスに映る自分を見つめた。 目が悪いのもあってかけているメガネ。 胸くらいまである髪をただおろしているだけ。 「かわいくないなぁ」 自分で言っといてちょっと傷つく。 周りからはお姉ちゃんに似てるねーとか言われるけど、お姉ちゃんはもっとかわいい。 あたしはそんなことを考えながら来た道を戻っていた。