その声に反応して後ろに振り返る。 「もしかして、俺に会いに来てくれたの!?」 その声の持ち主は、もちろん近藤くんで。 目をキラキラさせながら一人で盛り上がっている。 「そんなわけないじゃん」 昨日、借りた地図を返しに来ただけだし。 「そっか、そっか。なら屋上行こう!」 「え、?」 あたし達、会話成り立ってないんですけど。