「喜んでもらえて、よかった。それじゃあ、勉強頑張ってね」 あたしがお姉ちゃんの部屋を出ようとしたら、お母さんが入ってきた。 「あら、彩乃。またお姉ちゃんの邪魔してたの?」 お母さんは、あたしに冷たい。 「邪魔なんて...」 邪魔なんて、してないよ。 「お姉ちゃんは今、大切な年なんだから邪魔しないでくれる?」 ──バタン お姉ちゃんの部屋から追い出されたあたしは自分の部屋に戻った。