「じゃあ、俺行くわ。じゃーな!」 「え、ちょっとまってよ!」 軽く腕をあげて去っていこうとする彼の背中に呼びかけた。 「ん?どーした?」 呼び止めたあたしに振り向いて不思議そうな顔をする。 どーした?じゃないよ。 「地図、いらないの?」 この地図がなかったら、この人が迷っちゃうかもしれない。