「亮太、私優勝したよ」


「おめでとう」
そう言って私のことを抱きしめてくれた


「亮太のおかげだよ 亮太が自分のペースでって言ってくれたから落ち着いて演奏できたんだよ」


「そんなこと言うと照れるぞ」
亮太が照れている
いつもはかっこいいけど今日はなんかかわいい


「亮太、いっしょに帰ろう」


「うん」


外に出ると「琴音、またコンクールでね 次は絶対に負けないから」と彩歌が言った


「うん、じゃあまた今度ね バイバイ」


「バイバイ 琴音」


私は彩歌と別れて亮太といっしょに帰った