メモリーアミティエ-ふタりカくれンボ-

麻衣がこっちを向いて訴えかけるように言ってきた。

今にでも泣き出しそうな顔、がたがたと震えた手。一瞬、ひるんだ。
その隙に麻衣が教室を勢いよく出て行った。

今まで唖然として見ていた美優が我を取り戻した。

「……美優……どうしよう……!」

「と、とにかく麻衣を追いかけようよ。で、説得しよう」

「わ、分かった」

私達は、麻衣を追うようにして時間差で教室を飛び出した。
始業のベルが鳴る中、授業はどうしたと声をかけてくる先生を無視して麻衣を探した。

「……あの子どこ行ったのよ……小さいから見つけにくいし」

「うん。でも、そのうち戻ってくるんじゃない。教室で待った方がいいんじゃない?」

そうかな。
麻衣と美優と私でちゃんと話の整理がしたかった。

戻ってこなくても、分かりやすく説明するために美優と先に話そうかなと思った。