メモリーアミティエ-ふタりカくれンボ-

「……可愛い!! いいんですか!? 大事にします!!」

その声が聞こえたので、ぎょっとして横を見ると、麻衣が目をキラキラ輝かせていた。
遠慮と言う物は無いのか、とか思ったけど、麻衣は昔から欲しい物はとことん欲しがるけど、いらない物はとことん欲しがらない人だった。

あぁ、とか思いながらも、鍵へ手を伸ばす麻衣の手を叩く。

「いったぁっ! ちょっと、朱莉! 痛い!」

「ちょっと……」

麻衣を呼び出す。
スマホでカタカタと文章を打っていく。
もちろん、おばあさんに聞かれないようにするためにだ。

少し、怪しいような気がした。
普通、孫からもらった物って大事にするじゃない?
なのに、見ず知らずの私達に……しかも預かるってどういうこと?

さっき、鍵を取り出したとき、少し笑ったような気がしたし。

麻衣も、もうちょっと警戒心を持った方がいいと思うんだ。