「あのさぁ、お前アイツのなんなワケ」


はい来ましたお約束。
茶髪に髪を染め、香水をつけている中川大介さん。
俗に言う、俺様系男子が今俺を呼び出しているワケだ。


「クラスメイトで、席が近いだけの、ごくごく普通な関係だけど」


「だったらアイツに手を出すんじゃねーよ」


俺がいつ手を出したよ。
はぁ、とわざとため息をついてやる。


こいつのせいで俺の不良に絡まれなかった16年間が無駄になった。
記録は更新していたかったのに。


「お前さ、自分の立ち位置分かってんの?」


「ダメ男な所なら嫌と言う程理解してるけど?」


へぇー、と言いながら俺を睨んでくる俺様中川さん。
一体なんだろう?と思いながら怖いけど睨み返してやる。


ここで 負けたら パシられる


「・・・ツラァ貸せ」


「は!?」


いいからいいから、と言われ問答無用で引き摺られていった俺でした。


なんでそうなる!?