「――で、あるからして……」
只今授業真っ只中。
授業内容ですか?さっぱり理解してないですが。
はっはっは。
黒板に移されていく文字をひたすらノートに書き移していく。
欠伸が出そうになるのを堪えながらカリカリ、カリカリ、と。
理解はできないけど。
全然全く分からないけれども。
「じゃあ、今日はここまで、ノート提出するように」
言いたいことだけを伝え先生は教室から出ていった。
次の授業が難しい内容らしく資料を取りに急いで行ったらしい。
まだチャイムはなっていなく、そこで雑談ができるワケでもなく。
(は、話す相手がいないだけとか知らないんだからなッ!)
ははは、なにやってんだ俺。
心の中でなに言ってんだろ。
ツンツン
!?
「な、何用デショウカ」
「ノートの回収です。」
「あ、ああ。はい。」
先程まで必死で書き写していた俺の努力の結晶の証を内藤さんに渡す。
肩をツンツンされてビクッてなってしまった。
すいませんね、ビビリで。
にしてもどこまで内藤光凛は女の子してるんだろう。
ほぼパーフェクトな内藤さん。
そんな人に話しかけられるドベ中のドベ、俺。
前から異様な視線を感じる。
(今日は早く帰れねーかなぁ)
やはり、そういう意味を指すことになるワケで。
誤解でもされてたらとんでもない。
この教室に幸い不良ジャンルなヤツはいない。
本当に俺はそういう所だけ妙な幸運を授かっているなぁと思った授業終わりだった。
