ーープルルルルッ 4回目のコールが鳴り終わった頃 「もしもし。」 蓮が電話に出た。 「もしもし。あたし、桃華だけど。」 「うん、名前出てたからわかる。なに?」 なぜか全く緊張しなかった。 「あたしね蓮が好き。 蓮があたしを女として見てないことは わかってるけど。 言いたかっただけだから。 じゃあ、おやすみ。」 電話を切ろうとしたら 「待て。」 蓮にそう言われ切るのをやめた。 「俺の気持ち聞かねーの?」 あぁ、あたしふられるんだ。 そう思った。