ノラ猫


「おはよう。きょうか」

「おはよ〜!!!数学の宿題やった?」

「あったっけ?」

「あったよ〜!やってないな〜?」

「ばれましたか」

「クレープでうつさせてあげてもよろしいよ!」

「ありがと、よろしく」

「やった〜い!!」

いつもこんなゆるい会話しかしない。
共に恋愛をしておらず、恋バナというものは程遠い存在にある。

でもこのゆるい会話が私にとってはとてつもなく楽しかったのだ。