「おはよう。くーちゃん」 喉をゴロゴロと鳴らすくーちゃん。 棚からキャットフードを取り出し、白いお皿にザラザラと入れた。 待ってましたかのように私に飛びかかるくーちゃん。 爪をたて、タイツを履いている足を引っ掻いてくるのでやめてほしい。 お皿を置き、食べ始めたのを確認してから、近くのテーブルで私も自分の朝ごはんを食べる。 この生活がもう半年になる。 親がいないわけではない。父親は単身赴任で海外にいるし、母親は看護師として働いており病院で寝泊まりが多いだけなのだ。