もしそれが本当なら…

「記憶が戻った…?」

「その確率は高いでしょうね。」

推測が確実に近づく。

杏菜に確めたわけではないのに舞い上がっている俺がいる。

『んんー。』

「あれ?何で私花音の部屋にいるの?」

起き上がっての第一声がそれだ。

軽く拍子抜けしたが、目を覚ましてくれたのは嬉しい。