「お邪魔します。」

インターホンを押さずに入る。

*Kanon*と書かれた部屋に入る。

「杏菜は!?」

「意識失っている状態よ。」

淡々と言う水橋。

「それと…意識を失う直前あなたの名前を呼んでたわ。」

「俺の名前…?」

杏菜に教えたっけ?自己紹介とかした記憶がない。

「そうよ。『稜ちゃん』って。」

頭の中になにかが貫く感覚。

本当か?本当なのか!?