虹色の砂時計

「「えっ?0点??」」

2人の声が見事に重なる。

「あんなに簡単だったのに?」

それが簡単じゃないんですよ、花音さん。

「あれ、基礎だよ?まさか…白紙のまんま提出とか?」

いやいや、私のレベルでは基礎もできないです、ちーちゃん。

それにちゃんと全部埋めて、0点だったから…

「私はどーせ、0点ですよーだっ!」

もうどーにでもなれ、と思って大声で叫んでしまった。

気づいたときにはもう遅い…

クラスメートみんなが静まって私の方を見ている。

どーしよう、恥ずかしい///