「花音ちゃん、いいお湯加減でした。」

そう言って入ってきた杏菜。

やっぱり礼儀はきちんとしているんだよね。

「杏菜、私もお風呂入ってくるね。すぐ終わるからこの部屋で寛いでて。」

頷く杏菜を見て風呂場へと急ぐ。

宣言通り5分後には部屋の前に来た。

ドアを開けると杏菜は部屋の中を色々と見て回っている様子。

「何か面白いものでもあった?」

急に私が話しかけたからか、杏菜はビクッと肩を動かした。