「杏菜~、一緒に帰ろう!」

確か花音ちゃん?に誘われた。

正直家がどこにあるのかわからなかったから助かる。

それに、記憶がなくなる前は仲良かったんだし…怖くないよね?

「うん。家の場所教えてもらってもいい?」

やっぱり近くで話すのは怖かったから、声がちっちゃくなった。

「うん。任せて!」

確か千奈都ちゃんっていう子も仲良いんだよね…?

そう思って千奈都ちゃんを見ると目があった。

と思ったらふいっと反らされてしまった。

やっぱりまだ千奈都ちゃんは怖いまんまだった。