突然ですが、僕は高梨 望。

高校一年生、サッカー部所属。

「望~。」

そう言いながら駆けてきたのは幼馴染みの佐々木颯太。

「おはよう、颯太。」

「はよ。なぁー今日ってなんか提出物あったっけ?」

「あるよ。数学が。」

「は?まじで!?……あのぉ~望様~…。」

そう言ってゴマをするような態度をとっている颯太。

「ん?どうかしたの?颯太がもし忘れたとしても僕は見せないからね。」

僕がそう言うと一気にどよーんとした空気が颯太から出る。

そんな颯太が面白くて笑いをこらえるのが大変だ。