そして昼休み。

私は言われた通り中庭に来た。

花音はもう来ていた。でもいつもいるはずの杏菜はいなかった。

「花音!お待たせ!あれ?杏菜は?」

「あーうん。杏菜のことで話があって来てもらったんだけど…。」

「うん、どうしたの?」

「実はさ…」

そう言って話し始める花音。

花音が今朝あったこと

杏菜が記憶喪失になっていること

全て教えてもらった。