虹色の砂時計

「あ、奏佑、鞄ありがとな。」

「おう。」

奏佑と稜太くんのやり取りをぼーとしながら見る。

「杏菜、大丈夫かな…。」

そう呟かずにはいられなかった。

「私が具合悪いこともっと早くに気づいてあげられれば良かったのに…。」

後悔ばかり。

今更だけど朝のあのテンションの高さは可笑しかった。

稜太くんとのデートのせいっていうのもあるだろうけど…。

ますます落ち込んでいると、奏佑が私の頭を撫でてくれた。

大丈夫、花音は悪くない。責めることはないんだよ。

そう言われているみたいだった。

それに、奏佑の手は安心する。

しばらく撫でられていると私も大分落ち着いた。

「ありがとう…。」

照れ臭くて小声で言ったけど、奏佑にはやっぱり伝わっているらしく

「どーいたしまして!」

と笑顔で返された。