「花音、おはよー。」

玄関を出ると笑顔で出迎えている…杏菜。

あぁ良いことがあったんだな。と悟る。

杏菜はよく嬉しい事があると朝早くに私の家に来て学校に行きながら話すんだ。

「でね!昨日、水族館いったの!でねでね…」

杏菜は嬉しそうに話す。

羨ましいなぁ~。と思う。

「杏菜、水橋、おはよ。」

噂をすればなんとやら。

まさにその言葉通りさっきまで杏菜が話していた稜太くんが現れた。

「おはよー、稜ちゃん。」

さっきまでのことで恥ずかしかったのか、杏菜は顔を赤らめながら笑顔で言っている。

そして、そんな杏菜を見て照れている稜太くん。