虹色の砂時計

「稜太くん、稜太くん。さっき杏菜が窓から稜太くん見てニヤニヤしてたよ~。」

花音が悪い顔で稜ちゃんに話してる。

「わぁ~。花音!やめてよ~泣…恥ずかしいじゃん。」

最後の方は周りに聞こえないくらい小さな声だった。

だって恥ずかしいんだもん!

「へぇ~じゃあ水橋、後で詳しく聞かせて。」

「おけおけー。」

「ちょっと、花音!」

私が怒ると同時に…