「イヤッ!!」

思いっきり叫んで手を振りほどく。

目の前の人、その男の人は一瞬驚いていた。

だけどすぐに怒り始めた。

「お前が…お前が悪いんだ。お前なんて生まれなければ良かったのに。」

「なんでお前がここにいるんだ!?さっさとここから出てけ!」

男の人の色んな声が聞こえる。

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ―――――

男の人がキラリと何か光るものをもって近づいてくる。

すぐには動けなかった。

それが何かわかったとき、脇腹に鋭い痛みを感じた。