亜国 政務室にて


「この案を考えた者は誰ですか」


「は…はい…私でございます…」


「これでは民に負担がかかりすぎてしまいます。今すぐ考え直しなさい」


「はっ…はい!!」



緊張した雰囲気が漂う

たくさんの男性官僚の中1人だけ女性がいた


「この案も、どこにこのような莫大な財があるのです?やり直しなさい」


「し、しかし…!!もうこれ以上は…!!」


「だったらその案を一から作り直しなさい」


「…っ御意…」


そう、彼女は一国を治める王女


女性が政務室に入るのはたいへん珍しい中、彼女はその頂点に立つ


「…今日はあまり良い案がありませんね
もういいです。明日にしましょう」


彼女は官僚達に一礼すると政務室を出て行った