私も負けじと、倒していく。


やっと前に進めるようになると私達は襲ってくる黒ずくめの男たちに追いつかれないように全速力で走った。



やっぱ私ってすごい!男たちより私達のほうが足が早い。だからどんどん差が広がっていった。


まあ、小さい頃から鍛えられてたから早いなんて当たり前だけど。


それからはなんとか男たちをまいた。


それにしても広い…。


今までたくさんの階段を登ってきたりしたのだが、今が何階なのかわからないし、どこに階段があるかもわからないのでさっきから走りっぱなしだ。


「はぁはぁはぁはぁ、た、げほっ!拓海…疲れた。」


「我慢しろ。ほらあっちに階段がある。走るぞ」


というと拓海は全速力で走りだした。