病み日記

酷く眩暈がする朝だった。

「山内ー?おはよう。
体調、大丈夫か?」

「だ、大丈夫です!」

うゎ…寝顔見られたぁぁぁぁ

「ほんとに大丈夫か?
まぁ、学校はどうせ行きたいんだろ?笑
とりあえず、学校は行ってもいいけど今日は保健室で勉強すること!
立上先生と立上先生と俺で空き時間交代で見に行くから。」

「…わかりました。」

「よしっ、朝ご飯食べるか?」

「いぇ…いいです!」

「…しょうがないなぁ。。
じゃあ、お姫様だっこで運ぶから生徒が登校する前に早く行くぞ。」

「あ、はい!」

私は慌てて準備をしたけど、やっぱり歩くとフラフラした。

「山内〜、大丈夫か?
フラフラしてるけど…」

「大丈夫です!」

ヒョイッ

「大丈夫ならいいけど…」

大竹先生はそう呟きながら私を持ち上げた。
私はそのまま大竹先生の車に乗って学校に行った。

「山内⁉︎大竹先生⁉︎大丈夫ですか!?」

慌てて飛び出してきたのは立上先生と田部先生。
昨日はずっと職員室にいてくれて、大竹先生と連絡もとっていたようだ。

「大丈夫、大丈夫。
今日は委員会だって?
山内、お前休んだ方がよくないか?」

「いぇ!
後輩1人になっちゃうし、やります!」

「その格好で言われてもなぁ。。苦笑」

「大丈夫ですって!」

「わかったわかった。
じゃあ、先生職員会議行ってくるな?
田部先生がいてくれるから。」

そう言って大竹先生と立上先生は保健室を出た。

「山内〜体しんどくない?
横になっときなよ。」

田部先生がそう言い終わる前に私はベッドに倒れこんでしまった。。

「山内⁉︎」

「…すいません。
眩暈が酷くて…大丈夫です。」

「大丈夫じゃないでしょ!
やっぱり、今日は勉強やめとこう?
委員会は放課後だから寝てなさい。」

「…はぃ。」

「ちょっと授業だから立上先生と交代するからね。」

ガラッ

「立上先生、すいません。
よろしくお願いします。」

「いえいえ。
ありがとうございました。」

「山内は大丈夫なんですか?」

「ええ。眩暈が酷くて座ってられないようなので、勉強はやめといて放課後の委員会まで休むように言っときました。」

「わかりました。
山内、早く寝なさい。
楽になるから。」

立上先生にそう言われて私はぐっすり寝付いてしまった。。

「山内〜⁇大丈夫か?」

気がついたら大竹先生がいて、6時間目の授業が終わろうとしている時だった。
…信じられない。。
私…6時間も寝てたの?

「大丈夫ですっ、すいません」

「…委員会、本当に行くのか?」

「はいっ、、頑張るので!」

そう言って私は6時間目終了のチャイムと同時に、酷い眩暈に耐えながら委員会に向かった。