目が覚めたら朝だった。
ふと横を見たら田部先生がいた。
「気分はどう?山内。」
「全然大丈夫です!!昨日は色々すいませんでした。。授業行ってきますね!」
そう言って私は教室へと急いだ。
まだ教室は朝の会をしていた。
「山内!?
お前、大丈夫なんか!?」
大竹先生はとてもびっくりしていた。
私は大丈夫です、と作り笑顔で答えて席に着いた。
運の悪いことに1時間目は体育。
見学しようか迷っていたら、
「歩結。おはよう!
体育行こう♪」
咲が声をかけてくれた。
私は咲といっしょに体育館に向かった。
「山内?
今日は見学した方がいいんじゃない?」
田部先生は心配そうだ。
私は首を横に振って体育に戻った。
今日は、バレーだった。
「休め、気をつけ、礼。
ありがとうございました!!」
授業が終わると私の体力は限界で喘息の発作を起こしてしまった。
しゃがみこんでしまうと、
「歩結!?大丈夫?
先生呼んでくるね!」
咲が先生!!と大きな声で呼んだかと思うと田部先生が慌ててとんできた。
「発作!?大丈夫??
吸入は?」
咲には先に教室に帰ってもらって田部先生とふたりきりだ。
大分発作が落ち着くと過呼吸を起こしてしまった。
田部先生は膝枕をしてくれてゆっくりよと言いながら背中をさすってくれた。
そして、しばらくして私の意識は途絶えた。
