病み日記

このままずっと堕ち続けるのかな…

目を覚ましたのはいつもと同じ景色の中。そう。保健室だ。

「山内。大丈夫?」

田部先生がいた。
田部先生は少し涙を浮かべていた。

「ごめん…山内。
朝の段階で止めておけばこんなことには…」

先生のせいじゃないと私は何度も言ったけど落ち着かなかったようで慌てて立上先生が来て、支えられながらよろよろと保健室を出ていった。
私は苦しかった。
私のせいで田部先生に辛い思いをさせてしまった…
そう思うと無我夢中だった。
あまり記憶はない。
私は酷い眩暈に耐えながら保健室を出た。そして、4階へと向かった。
やっとのことでたどり着いたときには私の意識は朦朧としていた。
このまま落ちていけば…階段の近くで座り込んでしまった私は、階段からわざと頭から落ちた。
落ちていく途中から私の意識は無かった。しばらくして、遠くの方から立上先生の叫び声と田部先生の泣き声が聞こえた気がした。

目を覚ましたのは保健室で頭には包帯がぐるぐる巻きになっていた。

「山内。目を覚ました、、?
頭から落ちたのは大丈夫だからね。
すぐ病院に行って検査したけど異常はなかったみたい。
軽い脳震盪だって。」

田部先生が言った。

「…そうです、か。。」

死にたかったのに…
そう言いかけて私は止めた。
これ以上田部先生を苦しめたくなかったから。
田部先生は何も聞かなかった。
ただ、ぎゅっと抱きしめてくれた。