神様の藥箋





彼女はすぐに湯呑に口をつけた。




熱いのか、手の全体を服の袖で覆い、ほんの少しだけ指先をのぞかせて、湯呑を両手ですっぽり包み込んだ。



ふうふう覚ましながら一生懸命に飲んでいる。



それでも熱くて仕方ないようで小さな口を開けてハアハア言っている。




血の気のなかった頬がほんのり色づいてきて、唇も林檎のように赤く染まり始めた。







まるで小さな子供みたいな愛らしい表情だった。






……愛らしい……?








いったい何に対して…?






エレナに??







愛らしい?








あぁそうか。



自分より年下だから、まるで可愛い妹でも見るように感じたのかもしれない。






……明け透けな言い訳で自分を誤魔化した。