「えっ?何?」

「だから、その席は誰のか知ってるのか?って聞いてんだよ」



公共のバスに指定があるの?
これって大都会のルール?


あたしはあわてて立ち上がった。



「ごめんなさい、指定席とは知らずに」



てっきり小さな細い目が座ると思ってた。


なのに・・・違うみたい。。。



「さぁ、どうぞ大釜さん」



大釜さんと呼ばれた男子を見て驚いた。
上にも横にごつくて迫力満点。
大きな目をぎらりと光らせ睨んでくる。

これで高校生って?

ありえんてぇぇぇぇ~!


こっ・・怖い・・・。



恐怖に全身が固まった。