帰り道。


昨日と同じ場所に、あの人がいた。


ドクン


なんでかな、こんな気持ちになるのは。


「柊」


まっすぐ私のところへくる。


「あ、あの...」

思い切って私から話しかける。

「なに?」

「こ、これ...私の連絡先...」

彼はびっくりしたような、でも、うれしいような顔をした。


「おう、さんきゅ」

そう言って笑う彼。

そういえば、名前知らないや...