「じ、じゃあこれで...」


そう言って、また去ろうとする柊。

「待てよ」

俺はなぜか柊の腕を掴んだ。

「な、なんですか...?」

明らかに警戒してんな。

「連絡先、教えてよ」

俺もなんで聞いたのかわからない。


「あ...急いでるのでっ」


そう言って、走って行ってしまった。

なんだろう、この気持ちは...。