『類?』


『……お前の髪、柔らかくて気持ちい』


『なっ…///////』


類は、ただのマイペースじゃなくて、心の底から天然な、天然タラシって事が最近判明した。



こんな事が日常茶飯事だから、私の心臓のことも考えて欲しい。





将たちは、類の微笑みを返せるだけですごいだなんて言うけど、そんな私でも、さすがに毎日このタラシ野郎の相手はできないよ?


だいたい、未だに3日に2日は顔が赤くなるか見惚れちゃうし。


自慢できることじゃないけどね。




『そう言えば、今月って文化祭があるよね?!
今日クラスで何するか決めるらしいから、少し楽しみなんだよね!』


『僕も! 去年の文化祭、楽しかったもん』


『またかよ。面倒くせえ』




陽と零の言葉に、眉間にしわを寄せながら面倒くさそうに頭の後ろを乱暴にかいた将に、陽と零が詰め寄る。



『将のバカ!』

『バカッ! 今年は杏ちゃんも一緒に参加だから楽しみなんだよ⁉︎』